
このところ、というか数カ月。
得体の知れない強大な圧が圧し掛かり、
絶賛暗黒期とでも形容できるかのような日々を送っていた。
その苦しみが、自らの逃げを生み、そして甘えを呼んだ。
時には逃げるもいいだろう。
しかし、あることに関しては残酷なまでにその末の結果を教えてくれる。
それは『芸』という、恐ろしい代物だ。
わが師との稽古により、その現実を痛いほど理解した。
「このままでは幕は開かない」
分かっていたはずなのに、見ない振りをしていたんだ。
いつも諸々の問題や悩みを抱え、誰にも打ち明けられずに、のたうち回り、沈んでいく…
どれだけ繰り返しただろう。
それが自分だと開き直ること、何度目だろう。
それでも、私はやりたかった。
この舞台をやり遂げたかった。
来て下さったお客様、一緒に舞台を作ってくれたみんな、そして共に舞台に立つ演者の皆様、
そのみんなみんなの『今日ここに来てよかった』に出合えたら、どれだけ幸せだろう。
だから、このまま沈むわけにはいかない。
今できることを考えた。
私は頼ることにした。
チームのみんなに。
力を貸してほしい。
この気持ちを聞いてほしい。
そういうことをすることが、自分にとっての圧倒的な変化だった。
信頼して心をひらく。
自分にとって大切なその「ひとつの舞台」は、
その人にとっても大切な舞台になっていたことに、心が動く。
一人ではなく一人一人の力を結集して、素晴らしい一日にするんだ。
2025年10月4日(土)
新潟 りゅーとぴあ能楽堂にて
【第三回 古澤史水・巫美麗 二人会】を行います。
心を込めて、この公演をつくります。
皆様のご来場をお待ちしております。(詳細は後日お知らせします)
