「ひとつの舞台へ」

2025年

このところ、というか数カ月。
得体の知れない強大な圧が圧し掛かり、
絶賛暗黒期とでも形容できるかのような日々を送っていた。

その苦しみが、自らの逃げを生み、そして甘えを呼んだ。
時には逃げるもいいだろう。
しかし、あることに関しては残酷なまでにその末の結果を教えてくれる。
それは『芸』という、恐ろしい代物だ。

わが師との稽古により、その現実を痛いほど理解した。
「このままでは幕は開かない」
分かっていたはずなのに、見ない振りをしていたんだ。
いつも諸々の問題や悩みを抱え、誰にも打ち明けられずに、のたうち回り、沈んでいく…
どれだけ繰り返しただろう。
それが自分だと開き直ること、何度目だろう。

それでも、私はやりたかった。
この舞台をやり遂げたかった。
来て下さったお客様、一緒に舞台を作ってくれたみんな、そして共に舞台に立つ演者の皆様、
そのみんなみんなの『今日ここに来てよかった』に出合えたら、どれだけ幸せだろう。

だから、このまま沈むわけにはいかない。
今できることを考えた。

私は頼ることにした。

チームのみんなに。
力を貸してほしい。
この気持ちを聞いてほしい。
そういうことをすることが、自分にとっての圧倒的な変化だった。

信頼して心をひらく。

自分にとって大切なその「ひとつの舞台」は、
その人にとっても大切な舞台になっていたことに、心が動く。
一人ではなく一人一人の力を結集して、素晴らしい一日にするんだ。

2025年10月4日(土)
新潟 りゅーとぴあ能楽堂にて
【第三回 古澤史水・巫美麗 二人会】を行います。
心を込めて、この公演をつくります。
皆様のご来場をお待ちしております。(詳細は後日お知らせします)

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